2008年8月8日金曜日

第二話 お守り

友人Aの話

Aは小さいときからよく不思議な体験をしています
家の横には墓地があり、自分の部屋から人魂などはしょっちゅう
見ていたため、自分のベッド(二段ベッドを分解して使っていたので、
ある程度の高さのある柱が四隅についていた)に
四箇所もお守りをぶら下げていました。

ある夜、ふと目をさますと嫌な気配を感じました
その日は気にせず寝続け、翌朝墓地側にある窓を開けると
窓になぜか無数の手形のようなものが残っていたそうです。
気味が悪いと思ったものの特になにをするわけでもなく、
その日もふつうに眠りにつきました。

またもや真夜中に目が覚め、今度はただならぬ気配を感じたため
目をこらしてみると、宙に無数の白い手のひらがこちらにむけて浮かんでいたそうです。

驚きながらよく見てみると、無数の手のひらはある一定の位置に
ぺたぺた張り付いているようで、なんとなく自分のベッドをドーム状に
囲んでいるようだったそうです。

後によく考えてみると、あれはもしかしたら四隅につけたお守りが
守ってくれたのかもしれない、とAは語っていました。

第一話 海岸の話

姉が友人から聞いた話
大学のサークルの夏合宿での事です

沖縄のとある海岸でキャンプをしていました
夜、海辺で花火をした後、何人かが
夜の海で海水浴を始めました
しばらく遊んで、そろそろ時間も遅いので
皆が浜辺にあがると、一人いちばん泳ぎの達者な
先輩がいません。
あたりを見回すと、ずっと沖のほうでその先輩が顔を
水面から出して、こちらをみながら浮かんでいます。
皆で「はやくあがってきなよー」と呼びかけると、

「あがれないんだー!」
と、真剣な声で叫んでいます。

なにをふざけてるのか、と思いながらも、足でもつったのかもしれない
と、2,3人でそこまで泳いでゆき先輩を浜辺までつれてきました。

「どうしたの?」と聞かれた先輩が話し出しました
「あのあたりを泳いでいたら、誰かが足をぐいぐいひっぱるんだ。
誰かがふざけてやってるのかと思って、その手をつかみ
「やめろよ」といって水面にひきあげた。そうしたら」

「引き上げたらそれは、こどもをおぶった、防災頭巾をかぶってる
焼けただれた女の人だったんだ」

その夜は恐怖のあまり皆でひとつのテントにかたまり、朝になるまで
ずっと起きていたそうです。